幼稚園生活

最近の出来事

 6月20日(木)に彫刻家の高橋智力先生による年少組の造形活動をおこないました。今回は筆を使って、絵の具で色を塗りました。
 子どもたちは、智力先生が手に持った筆と絵の具に興味津々の様子。「みんな、この棒が何か知っているかな。今日は筆と絵の具を使って色を塗ってみよう」。先生に筆の扱い方、絵の具の塗り方を教えてもらいながら、一人ずつ実際に筆を触ってみます。
 「やってみたい!」と元気な声が次々とあがり、早速色塗りに挑戦。丸形の発泡スチロールに、青、水色、黄色、ピンクの絵の具から好きな色を選んで塗っていきます。
「筆は優しく動かしてね」「残った白い部分も塗ってみてね」智力先生のお話しをよく聞いて、丁寧に筆を動かします。「楽しいね」と笑い合う様子があちこちでみられ、リラックスしながら楽しく取り組んでいる様子でした。
 最後に智力先生が「みんな、筆の扱い方は覚えられたかな」と問いかけると、子どもたちは手を挙げて「またやりたい!」と答えていました。智力先生の造形の時間を初めて体験した年少組の子どもたち。次回の造形活動を心待ちにしている様子でした。

  • 最初に筆の扱い方と絵の具の塗り方を教えてもらいます
    最初に筆の扱い方と絵の具の塗り方を教えてもらいます

  • 一人ずつ筆を触ってみます。柔らかい!
    一人ずつ筆を触ってみます。柔らかい!

  • 丸い発泡スチロールを受け取ったら、制作開始
    丸い発泡スチロールを受け取ったら、制作開始

  • 好きな色の絵の具を選んで塗っていきます
    好きな色の絵の具を選んで塗っていきます

  • 丁寧に優しく筆を動かします
    丁寧に優しく筆を動かします

  • 横も塗ってみます
    横も塗ってみます

  • 「楽しいね!」
    「楽しいね!」

  • リラックスしながら楽しく取り組んでいました
    リラックスしながら楽しく取り組んでいました

  • 上手に塗れました
    上手に塗れました

  • 「先生みて!」 素敵な作品ができました
    「先生みて!」
    素敵な作品ができました

ともりき先生よりひとこと
「カラーディスク」
これから沢山の「初めての出会い」が待っている年少組での活動です。自らの作品となる丸いスチロールボードを両手に大事そうに持ちながら、教室中のテーブルに1色ずつ絵の具の入ったビンを置く事で、色探して歩く探検の楽しみもありました。そして作品の上では、色と色が出会った時の様子からたくさんの初めての出会いや発見があった事でしょう。それは、隣同士となった色の組み合わせによる見え方の違いや、2つ以上の色が互いに滲んだり、混ざったりした時の様子、色が重なり合った時の見え方など、本当に沢山の発見が詰まっていたのではないかと思います。

子ども達に「今日も楽しかった!!早く明日になってほしいから、今日は早く寝よう!」と、心から思って貰える様な時間づくりを年少組造形の時間の目標にしたいと思っています。
大人がつくったお手本を見せる事で、ひとつのゴールが設定され、ばらばらに散らばった子ども達を大人が用意した正解のある場所へ呼び集める集合形の活動がひとつあるとすれば、造形活動の時間では、逆に私たち大人が投げかけた提案を起点として、それぞれの子ども達の興味が沸いた方角へ、放射線状に全力で駆け広がっていく様な、拡散形の活動の時間にしたいと思っています。そして出来れば活動の終わりに、クリエイションの世界を全力疾走した先で見つけた、色々な楽しい事、美しい色や形を共有して、一緒に感動することで、その日の体験がきっと心に綺麗に染み込んで、それがやがて彼らを支えてくれる経験となると信じています。

(造形活動講師・高橋智力)

最近の出来事一覧

page top