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  • 2024.06.25

    2つの質感の違う素材に絵具を塗ってみよう -年中組造形活動-

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 6月13日(木)に幼稚園年中組で造形活動を行いました。講師は、彫刻家で成城学園の卒業生でもある高橋智力先生です。今回の造形活動では、平らな“厚紙”と表面がゴツゴツした“でこぼこ”の異なった質感の紙に絵具を塗って、最後に2つを合わせて作る立体的な作品作りに挑戦しました。
 5色の絵具を好きなように使い、“厚紙”と“でこぼこ”に筆で色を塗りました。「今回は塗りたい絵具のあるところに作品を持って移動しながら描いてみよう」「それぞれの色が混じり合わないように描いてみよう」。智力先生の説明を聞いて製作にとりかかりました。「平らな紙に描く時と、ゴツゴツしてでこぼこした紙に描く時、塗った時に感じ方が違うよね?描きやすさも違うはず。その違いを覚えておいてね」。特に子どもたちはあまり扱ったことのない“でこぼこ”した紙に色を塗ることに熱中して取り組んでいました。凹凸のせいで絵具が複雑に流れて広がる様子や、簡単に塗れない難しささえも楽しんでいるようで、完成前から「智力先生、すごく楽しい!」と思わず先生に気持ちを伝える子どもたちもいました。
 “厚紙”と“でこぼこ”の2つに色を塗ったら、最後は2つをグルーガンで貼り合わせました。どのように貼り合わせるか、智力先生に希望を伝えてグルーガンをつけてもらい完成です。とても力強い色使いの素敵な作品が完成しました。

  • 「今回はこの2つの紙に絵具で色を塗っていきます」 智力先生の説明をしっかり聞いて製作スタートです
    「今回はこの2つの紙に絵具で色を塗っていきます」
    智力先生の説明をしっかり聞いて製作スタートです

  • 最初に厚紙に絵具で絵を描きました
    最初に厚紙に絵具で絵を描きました

  • 好きな絵具のあるテーブルに移動しながら描きます
    好きな絵具のあるテーブルに移動しながら描きます

  • 好きな絵具のあるテーブルに移動しながら描きます
    好きな絵具のあるテーブルに移動しながら描きます

  • 山になったところ、谷になったところ、 好きな場所に好きな色をのせていきます
    山になったところ、谷になったところ、
    好きな場所に好きな色をのせていきます

  • 集中して色を塗る子どもたち
    集中して色を塗る子どもたち

  • 自分の作品に真剣に向き合っていました
    自分の作品に真剣に向き合っていました

  • 「次はどの色にしよう?」 移動しながら作品を完成させていきます
    「次はどの色にしよう?」
    移動しながら作品を完成させていきます


  • 2つの作品をどのように重ね合わせるか、最後まで真剣です

  • 智力先生と相談しながら貼り付ける場所を確認
    智力先生と相談しながら貼り付ける場所を確認

  • 微妙な位置もきっちり調整
    微妙な位置もきっちり調整

  • グルーガンで貼り付けたら完成! 完成した作品を前にみんなとても満足そうでした
    グルーガンで貼り付けたら完成!
    完成した作品を前にみんなとても満足そうでした

ともりき先生よりひとこと
「でこぼこのカタチ」
 筆やクレヨンを握る力も十分についてきた年中の時期を迎え、平面に筆を走らせるだけではなく、山あり谷あり、そして普段とは違った表面を持つ素材の上での描き心地を体験してもらいました。当然普段通りの筆の持ち方では色を塗れる所と色が思う様に塗れない場所があることに気が付きます。それでもお気に入りの色を塗る為に、筆の持ち方を変えてみたり、作品自体を傾けてみたりといった自らの工夫を凝らす楽しみを同時に体験してもらいました。加えて、グラフィック要素としては、でこぼこしたリズミカルに起伏するカタチに思い思いの色をのせていくことで、連続するカタチに対する子ども達の様々な解釈を時には自分自身で、時にはみんなで楽しむ時間になりました。

 さらに立体的な作品の下に平面作品を組み合わせ、多段レイヤーによる作品そのものに個性と深みが生まれました。どこに立体作品部分が被さって来るのかを想像しながら描いた平面部分は、普段自由に表現している絵画作品ともまた一味違った、子ども達の意図を感じ取るダイナミックな作品と出会う事が出来ました。

(造形活動講師・高橋智力)

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