幼稚園生活

最近の出来事

 9月16日(木)と17日(金)、年長組の造形の時間に板と針金を使った作品作りをしました。講師はこれまでの造形の時間もご担当いただいている彫刻家の高橋智力先生です。
 普段「絵を描く」というと紙に絵の具や色鉛筆を使って描くことが多いですが、空間に絵を描いてみるといつもの平面での表現とは一体何が違うのか体験してみようというのがこの日のテーマ。はじめに穴がいくつも開いた板に絵の具で色を塗っていきます。6色の絵具を使ってのびのびと板面を塗り、模様や絵を描きました。「横にはみ出して絵を描いてみても面白いよ」先生のアドバイスで板の側面にも色や模様を塗っていきました。板の色付けが終わると、次はいよいよ針金で空間に模様を描いていきます。数本の針金を好きな形に摘んだりひねったりしながら、それぞれの端を板の穴に差し込んでいきます。先生からの投げかけは「お互いの針金がくっつかないカタチを考えてみよう!」。針金を高く通したり、くねくねと曲げくぐらせたりとリズミカルなシルバーの軌跡として空間に描かれていきます。光を受けて優しく輝くシルバーから影となった濃いシルバーへと表情を連続的に変えていくモノトーンの線と、個性的な彩りの板とのコントラストが美しい作品が、次々と小さな手から生まれました。「いろんな角度から見てみると違って見えるよ」正面から見たり、横から見たり、斜め下から見たり・・・見る角度によっていろんな表情を見せてくれる作品群は見ているだけで楽しい気持ちが湧き出てきます。紙に描いた絵とはまた違った鑑賞の楽しみがあることもわかりました。「もう終わっちゃった、もっとやりたい!」という声があがるほど作品づくりに熱中していた子どもたち。楽しそうに作業を終えたあと、完成した作品を前にみんな満足そうでした。

  • 「板の上の何もない空間にこんなふうに針金で形を描いてみよう」
    「板の上の何もない空間にこんなふうに針金で形を描いてみよう」

  • 最初は台となる板に絵の具で色を塗っていきます
    最初は台となる板に絵の具で色を塗っていきます

いろんな色の絵具を使って板の側面まで塗りました

  • 絵の具が乾いたら板に針金を刺して空間に針金で形を描いていきます。集中して一気に作品を完成させていきます
    絵の具が乾いたら板に針金を刺して空間に針金で形を描いていきます。集中して一気に作品を完成させていきます

  • 「針金同士がくっつかないように」という先生からのお願いをしっかり理解して作品を微調整しながら完成させました
    「針金同士がくっつかないように」という先生からのお願いをしっかり理解して作品を微調整しながら完成させました

「作品をいろんな角度から見てごらん」作品づくりの後、完成した作品をじっくり見て楽しんでいました

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