幼稚園生活

コラム「たいこばしくん通信」

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  • 2021.07.28

    年中組の1学期を振り返って

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 年中組の1学期終業式を迎えるに当たり、4月からの日々を振り返ってみたいと思います。4月、新しい学年、新しいクラスになった子どもたちは、ドキドキとワクワクが入り混じった表情で毎日登園して来ていました。始業式は入園式よりも先に行うため、数日間はまだ年長組と年中組だけの生活でした。「いつ、小さい組さん来るの?」と、年少組の保育室を覗いては、待ち遠しい様子でした。
 年少組の頃は、担任の教員とは別に、フリーの教員が保育に入って共に生活をすることが多く、年中組になると、基本的には担任一人と、20名のお友達で過ごす(活動内容や補助が必要な時など、フリーの教員が入ることもあります)毎日が始まります。この変化は、子どもたちにとってはとても大きな変化です。年中組になって数日間は、「先生上着かけるのやって!」「先生これどうやるの?」「先生お水こぼれちゃった!」「先生折り紙作って!」あちこちで「先生!」の声が聞こえてきました。そこで、クラス皆で初めての話し合いをすることに。「先生はこのクラスに何人いると思う?」と聞くと、「ひとり!」。次に、「みんながいっぺんに先生に助けて欲しい時、どうしたらいいと思う?」と聞いてみました。「他の先生を呼んでくる!」「我慢する!」「先生が一人しかいないんだから!」など色々な意見が出ました。すると、Aちゃんが、「自分のことは自分でする!!」と言いました。「自分の事ってなあに?」と聞くと、「お着替えとか、朝の支度とか!」「ひとりでやるってこと!」「朝起きたら、パジャマをぬぐとか!」と次々に意見が出てきました。「なるほど…皆、自分の事、自分で出来る?!」と聞くと、得意そうな顔で、「出来るよ!年中組だから!」とのこと。それでは、という事で、「自分の事は自分で頑張ってみる。でも、出来なかったり、困ったりしたらいつだって先生は助けるし、お友達に助けてもらうのだっていいよね。」と話すと、どの子どもたちも、真剣な顔そのもので、ウンウンと頷いています。その表情は、どこか誇らしげに見え、眩しく感じたほどでした。

 一生懸命考えて、じゃあどうしたらよいか、とその次を考えられる子どもたちを目のあたりにし、これから始まる1年間が、楽しみでたまらなくなりました。
 その日から今日まで、子どもたちは、困っている友達を助けたり、何とか自分でやってみようと頑張ったり、時々「先生助けて~」という事もありますが、もちろんそんな時は少しだけ手を貸して、応援して。そうして1学期を過ごしてきました。気が付いたら、朝、登園時にする支度は(時々遊びたい気持ちがいっぱいで忘れてしまう事もありますが、そこはご愛敬!)皆スムーズに出来るようになり、「お集まりですよ」と声をかけると、「椅子あり?なし?」と聞いてくれ、椅子が必要ならば自分たちで並べて集まるようになっていました。「先頭さん」と呼ばれるお当番さんのお仕事も始まり、先頭さんの子どもは、朝から大張り切りで登園してきます。幼稚園での年中組としての生活が自然と身に付いていることを実感します。
 お友達関係もまた、年少の頃とは変化がありました。「お友達と一緒に遊びたい」という気持ちが出てくる年齢です。相手のお友達が涙してしまった時。どうしたら、お友達が悲しまなかったかな、どう伝えたらよかったかな、という事を子どもたち自身で考え、経験して、そうか!こう言えばよかったのか!と自分で感じることは、とても大切な事です。

 そうした経験を、この1学期年中組の子どもたちは、繰り返し繰り返ししてきました。自分の気持ちを友達に伝え、友達との関わりに必要な言葉がわかってきて、それを使ってみる。時にそれは、自分の思いがうまく伝わらなくて、涙することも、思いが通らない事も、あると思います。ですが、その一つ一つが、掛け替えのない経験であり、これからの子どもたちの成長を支えてくれる糧となると思います。
 たくさん遊んで、たくさん笑って、時々泣いて、たくさん考えた1学期。なかなか収まらない感染症に様々なことが制限されてしまう日々ではありましたが、また2学期、子どもたちの笑顔に会える日を、楽しみにしています!

 1学期も、たいこばしくん通信をご愛読いただきまして、ありがとうございました。

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