幼稚園生活

コラム「たいこばしくん通信」

 新型コロナウイルス感染症の影響で始業が遅れています。従来からの行事の見直しも余儀なくされ、気分が暗くなる状況が続いています。そんな中ですので、昨年度、担任をしていた学年について書いた、気分を明るくしてくれる想い出の文章を「たいこばしくん通信」でお届けしたいと思います。


 昨年度、幼稚園の秋の遠足で多摩動物公園に行きました。チーターやアフリカゾウ、ニホンザルやキリン、色々な動物に出会い、その迫力に圧倒されながらも、歓声をあげたり、目を輝かせて動物に見入り大満足な子どもたちでした。その経験から、年中組(今年度の年長組)で、紙粘土を使って動物を作りました。見た動物を思い出したり、図鑑や写真を見ながら動物の体の部位に注目し、胴体、手足、顔、尻尾、全てが体となってつながっていることを改めて知りました。体の接続部分にはマッチ棒(着火部分がない木の棒の部分)を使い、紙粘土同士をくっつけました。紙粘土特有の感触を楽しみ、何度も捏ねて形を変えながら、作りあげました。何日か経ち、紙粘土が乾いてから、絵の具で色を塗りました。筆で絵の具を混色し、自分のイメージする色に近付けたり、細かい部分は綿棒を使って丁寧に塗りました。長いまつ毛のキリンや、立派な鼻を持つ象、動物園で最初に見たサーバルやチーター、子どもたちの心に残った動物が今にも動き出しそうなくらい生き生きと表現されています。

 写真の作品の作者4人に話を聞いてみました。
(1番右・チーターとネズミ)「絵の具と粘土で点々の模様をつけるのを頑張った。あと、顔をつけるのも頑張った。」難しかったところは、「足のポーズ。ネズミを狙っているようにしたかったから大変だったよ。」
(右から2番目・ウサギ、右から4番目・クマ、右から5番目・ネコ)「「足をつけるのを頑張った。取れないようによくいい子いい子ってしたよ。」と、実際に手で紙粘土を撫でながら教えてくれました。難しかったのは、「お顔。作るのも塗るのも大変だった。」
(右から3番目・ゾウ)「体を作るのが難しかった。」とのことで、お気に入りは「格好良く出来たから、白い牙。曲がっているようにしたの。」
(1番左・ハムスター)「体の形を作るのを頑張った。首をつけるのが大変だったの。」
粘土を捏ねるのは、共通して「楽しかった!」と元気よく答えてくれました。
 文化祭にも出展して、クラス名の「すみれ・たんぽぽ動物園」と題して、当日は沢山の来場者に見ていただきました。遠足で動物園に行き、実際に動物を見たからこその、子どもたちのこだわりと工夫が詰まった動物たちが出来上がりました。

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