幼稚園生活

1月29日(木)、年長組が高橋智力先生による造形活動を行いました。今回の活動では、2枚の色画用紙を使ってさまざまなな形を表現しました。
最初に一方の色画用紙をはさみで好きな形に切り抜きます。切り抜いた画用紙をもう一方の画用紙に貼り合わせると、切り抜いた部分だけ色が浮き上がっていろいろな形を表現できます。「画用紙はどんな形に切ってもいいよ。面白い形、楽しい形をみつけてみてね」。
それぞれ好きな色の画用紙を2枚選んだら、早速はさみで切っていきます。「どんな形にしようか思いつかなくても、まず切ってみよう。それがヒントになって何か思いつくかもしれないよ」。智力先生の声がけで、最初は迷っていた様子の子も徐々にはさみで切り始めました。細かい模様にする子、お花やキャラクターの形にする子。制作を進めながらどんどんアイデアが湧いてきたようで、切り方や、のりの付け方も自分で考えて工夫している様子でした。
「最初に思った形と違う形になっても、それは間違いではなくて、面白いことが発見できるチャンスです。自信をもってやってみてね」と話してくれた智力先生。年長組は今回が幼稚園最後の造形活動となりましたが、これからも楽しく作品作りに取り組んでくれることでしょう。
まずは好きな色の色画用紙を2枚選びます
切る方の色画用紙を決めたら、早速切っていきます
何の形に見えるかな
形が決まったら、もう一枚の色画用紙に貼り付けます
自分が貼りやすいやり方で、工夫しながらのりを付けます
貼るのが大変な時は、先生に協力してもらったり
アドバイスをもらったり
作りながら、次々と面白いアイデアが湧いてくるようです
ついに完成!
ともりき先生よりひとこと
— 輪郭から生まれる、自分だけの表現 —
年長組では、2枚の色画用紙を選び、そのうちの1枚を切り抜き、切り抜いた形ではなく「切り抜かれた側(ネガ型)」を使って表現するという課題に取り組みました。
普段は“形を描き足していく”ことが多い子どもたちにとって、今回は“抜くことで生まれる形”に目を向ける活動です。直接描かず、シルエットで世界を表現するためには、発想の転換と想像力が必要になります。
年長という時期は、周囲の人の思いや場の空気を感じ取る力が大きく育つ時期でもあります。その一方で、「これでいいのかな?」と正解を探そうとする姿も見られるようになります。これは社会性の芽生えでもありますが、造形活動においては、自分の内側から湧き上がる感覚を信じる経験が何より大切です。
そこで今回は、あらためてこの課題を取り上げ、「自分で選び、自分で決める」時間を丁寧に重ねました。正解のない問いの前で立ち止まり、考え、選び取る。そのプロセスこそが、子どもたちの自己肯定感や主体性を支える土台になると考えています。
同じ材料を使っても、出来上がる作品は一つとして同じものはありません。
そこには、それぞれの子どもが導き出した“自分だけの答え”があります。
これから先、さまざまな選択の場面に立ったとき、自分の感性を信じて一歩を踏み出せる力。
今回の制作が、その小さな種となっていることを願っています。
(造形活動講師・高橋智力)