幼稚園生活
2月9日(木)、年中組が毛糸と色鉛筆を使った造形活動をおこないました。講師は高橋智力先生です。今回は画用紙に自由に毛糸を貼り、太い色鉛筆を使って絵を描きました。
好きな色の線(毛糸)を選んで、制作スタート。線を丸くしたり、2色の線を使ってみたり。思い思いに毛糸を貼ります。「のりはどうしたら早くくっつくと思う?」「ボンドは乾いたら白から透明になるよ」。先生に糊の使い方も教えてもらいました。
毛糸が貼れたら、その上に色鉛筆を使って絵を描きました。最初に貼った毛糸を使って、どうやって絵を描こうか考えます。子どもたちは自由な発想で制作を進め、とても楽しい作品ができました。
コマで遊ぶのが大好きな子どもたち。その様子をみた先生が、最後にコマの着せ替えを教えてくれました。
丸く切った紙に色鉛筆で好きな形や模様を描きます。はさみで紙の真ん中に穴を開け、コマにつけて回してみます。コマを回すと見え方が変わってびっくり。子どもたちは夢中になってコマを回していました。
好きな色の毛糸を選びます
配置を考えて…
毛糸を画用紙に貼ります
色鉛筆を使って絵を描いていきます
毛糸を上手に使ってどんどん描いていきます
とても集中して制作に取り組んでいました
面白い発想がたくさん
コマの着せ替えを作ってみます
紙の真ん中に穴をあける方法も教えてもらいました
見え方が変わるコマを何回も回して楽しみました
年中組造形活動のねらい
真っ白の画面に自分で選んだ一本の毛糸を走らせます。これだけでも立派な作品として成立してしまう様なとても面白い線のひき方に、私たちも子どもたちの持っている芸術の世界観にぐっと引き込まれました。
ここで完成としたい気持ちを抑えて子どもたちに、この線のアートの続きの世界を表現してもらえる様にお願いをしてみました。立体的な毛糸の線と、画用紙に描かれる色鉛筆の線。質感も含めて違うものが交わるところにイレギュラーな美しさ、そして面白さが次々と教室のあちらこちらから飛び出してくる様子は、この瞬間一緒に居合わせることが出来た幸運に感謝するほどでした。
この日の作品には、子どもたちの小さな気づきや、元気いっぱいの大きな表現など、いろいろな想いと工夫に加えて「偶然」という三つのファクターが出会い、それらがぎゅっとつまっているのです。そこで生まれる美しさを、みなさんも一緒に子どもたちの作品から見つけ出してみましょう。
(造形活動講師・高橋智力)