幼稚園生活

コラム「たいこばしくん通信」

 今年度は、コロナ禍での幼稚園生活のスタートとなりましたが、4月以降、園としての動画配信や担任からの電話連絡・お手紙・ZOOMを利用したリモートでの会話を通して、少しずつお子さんを含めてご家庭との関係を築いていきました。
 6月6日の入園式から約2ヶ月間、どのお子さんも幼稚園での生活の仕方や決まりをだんだんと覚えて過ごしてきました。登園時の手洗いうがい、上履きや外靴への履き替え方、お手洗いの使い方、朝や帰りの身支度、片付け(使った玩具や自分の粘土やクレヨンなど)など、どのお子さんも自分でやろうとする姿が見られ、とても頑張っていました!○ちゃん片付け上手だね!と声をかけると、次から次へと自分もできた!と知らせてくれるお子さんが続出し、友達の分も手伝ってくれたときは、心からありがとう!と伝えました。素直で純粋なこの時期の年少さんの姿に、いつも感激します。今、当たり前に生活習慣が身についていることが、小学生になったときにも逆にとてもラクです。何度も親が言わなくても当たり前に、服を脱いだら裏返しを直す、脱いだ靴を自分で揃える(園でトイレのスリッパをきれいに並べてくれています!)、公園などお出かけの時に自分の荷物は自分で準備して自分で持つ(園で水筒を自分でかけ、カバンにコップなどしまっています)などなど、いろいろな場面でお子さんが自分で当たり前にできると、自信を持って生活することで、新しいことに挑戦しようという意欲が出てくると実感します。
 その他、排泄、着替え、食事のマナー、身支度を整える、鼻をかむなどを含めた生活習慣での課題があれば、是非夏休みの機会に、意識して取り組むのも良いのではないかと、保護者の方々にお勧めしています。毎日時間に追われて生活している時より、ステイホームでご家族ゆっくりできる時間が多い時の方が、焦らずに取り組めるのかな、と思います。いっぺんに全部なんて親子共に大変なので、まず一つ、で良いのかなと感じます。

 7月下旬に行ったZOOMでのリモート保育は、年少組にとっては親子教室!?のような状態で、保護者の皆様のフォローがあり、実施することができました。年少児は、まだまだ個人差が大きく、性格も違い、例年夏休みを過ぎると急にお話が上手になる姿もありますし、その時の気持ちにも波があったり、近くにお母様がいて安心だけど逆に甘えてしまう姿があるのも当然に感じました。その中、クイズやゲーム、手遊び歌、体操など、楽しんで参加してくれて、嬉しく思いました。

 1学期は、特に、自由遊びの時間を多くとるようにしました。好きな遊びを楽しみながら、自然に友達に興味関心を示し、友達とのかかわりが生まれることが多いからです。また長梅雨で雨が多い中、外に行けるときは予定変更してでも外遊びをしました。外遊びをすると表情も和らぎ心身ともにエネルギーを発散して楽しんでいました!雨でも、ホールを使用し、広い場所でピアノに合わせてスキップをしたり、教師と一緒に変身(魔法の粉を振りかけて、忍者や動物、プリンセスや乗り物などに変身)ごっこの表現遊びをしたり、たけのこ体操などで身体をたくさん動かしました。また、友達の名前の紹介もなるべく毎日行いました。子どもたちには半円状に椅子に座ってもらい、対面にいる担任の前に、1人ずつ呼んで立ってもらいます。最初は担任1人が名前を呼んでいたのに、少しずつ友達も一緒に名前を呼んでくれるようになりました!友達から名前を呼んでもらえると、お子さんもとても嬉しそうな表情でした。そして、自分のしたい話を手を挙げてみんなの前で話す機会も作りました。


雨の日はホールで表現遊び。室内でもたくさん身体を動かして楽しむ子どもたち

 同年齢の子どもと過ごす初めての集団生活を、どのお子さんもよく頑張っていたと実感しています!友達とのかかわりの中で、言葉不足の時、また相手の思いと自分の思いが違った時、教師は、その都度言葉を足して、相手の気持ち、自分の気持ちを代弁し、そういう時どう言葉で伝えればよいか教え、言ってみてと言わせる、どう言えば良いか考えさせる、ようにしています。相手の気持ちや考えを知る・気づく、自分の気持ちを話す・伝える、という経験をたくさんして、その上で、友達と遊ぶことが楽しい!と実感できるよう、2学期以降も過ごしていきたいと思います。

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