教育研究所ニュース

  • 世田谷美術館連携イベント「街歩きでめぐる成城100年」開催

    2024.03.15

 2024年3月9日(土)、現在世田谷美術館で開催中の企画展「美術家たちの沿線物語 小田急線篇」の関連イベントとして、美術館と教育研究所が協力した「街歩きでめぐる成城100年」が開催されました。

 2024年は、1924年(大正13年)に成城学園が当時の北多摩郡砧村喜多見の地を新校地と定め、雑木林や田畑の広がる地に新しい街を建設するべく起工式を行ってから100周年にあたる記念の年です。以来、街の発展とともに多くの美術家・音楽家・芸能関係者らが移り住み、文化の薫り高い街として発展を続けてきました。
 今回は、東宝映画と成城の街のつながりに詳しい高田雅彦氏(元成城学園職員)を講師に迎え、学園構内と成城の街を散策しました。

 まず成城学園歴史記念館の観覧にはじまり、学園構内2か所に飾られた洋画家福沢一郎の油彩画を鑑賞。学園正面のいちょう並木から駅前に向かい、少しずつ春の息吹が感じられる成城の街並みや木々を眺めつつ、日本画家・高山辰雄宅を改装した「アトリエ第Q藝術」、同じく画家・清川泰次宅を改装した世田谷美術館分館の「清川泰次記念ギャラリー」を経由し、街の南東に位置する東宝スタジオを目指しました。道中では高田氏による、成城での映画ロケの事例や俳優・監督らのエピソードなど豊富な知識が披露されました。参加者とともに楽しく約2時間の行程を終え、ゴジラ壁画前(東宝スタジオNo.5ステージ)にて解散しました。

 世田谷美術館「美術家たちの沿線物語 小田急線篇」は、2024年2月17日(土)~4月7日(日)の会期で、成城の街にまつわる美術家の作品も豊富に展示して開催されています。また、会期終了後には成城学園歴史記念館においても、美術家たちの関連展示を企画中です。

  • 日本画家・稗田一穂が作品に描いた 小田急線沿いの坂道を見学
    日本画家・稗田一穂が作品に描いた 小田急線沿いの坂道を見学

  • 講師の高田雅彦氏
    講師の高田雅彦氏