成城学園の取り組み / Topics

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第50回幼・初・中高合同研究会が開催されました

2025.07.10

さる6月18日(水)に、中学校高等学校を会場として、第50回幼・初・中高合同研究会「特性のある子どもたちへのアプローチを考える 1年目~特性のある子どもたちと向き合うための現状把握~」が開催されました。

今年度からは、2024年度より教育現場においても法的に義務化された、子どものさまざまな特性に対しての「合理的配慮」に注目し、新たな3か年の研究テーマとして取り組んでいくこととなりました。
そもそも合理的配慮とは何なのか。成城学園における合理的配慮の現状は。分からないことが多く、教員自身の理解や関心が追い付いていない部分があるのが実情と考えられます。
ですが、成城学園は創立以来「個性尊重の教育」を教育理念の柱の1つとし、個々に適した学習環境を整えることを目指してきました。成城教育のあり方をさらに発展させていくために、これから3年間、合理的配慮を念頭に、特性のある子どもたちと向き合う方法について深めていくことを考えています。

1年目となる今年度は、学園の現状把握と情報共有に重点が置かれました。
まず第1部では、幼・初・中高・大、各校の教員より、教務・生活指導・入試など様々な場面における合理的配慮に関する事例報告が行われました。
第2部では、合理的配慮を要する特性のうち、特に読み書きに困難を感じる学習障害であるディスレクシアの問題に積極的に関わる「一般社団法人 読み書き配慮」代表理事の菊田史子氏からの解説が行われるとともに、ディスレクシアの当事者であり、同法人のチューターを務める大学生2名が登壇し、学校での困難や合理的配慮の実体験を語っていただきました。
第3部では2会場に分かれて教員間の相談・ワークショップが行われ、最後に菊田氏より総括をいただいて閉会となりました。

※研究会の内容については、『成城教育』206号(2025年10月末刊行予定)にて掲載されます。