幼稚園生活

最近の出来事

 2月7日(火)、年少組で智力先生の造形活動を行いました。智力先生との造形活動は3回目。親しみある智力先生をじっと見つめ、子ども達は期待を膨らませていました。
 本日の材料は、てぶくろ、3~4㎝四方程度の不定形な色画用紙片、1/8新聞紙、マスキングテープ、ボンド、黒丸シール2個。「これを使って、面白いものを作りますよ」と智力先生がてぶくろ1枚を取り出すと、「中がどうなっているのかなぁ。」とてぶくろのふくらみに気が付いた子ども達。智力先生がゆっくり中身を取り出すと、新聞紙が出てきました。てぶくろ1枚と数枚の新聞紙を各々もらって制作開始!新聞紙を丸めて詰め始めると、「小さいなー。」「もう少し入れようかなー。」大小の塩梅を見ながら膨らみをつけました。
 「さあ、耳の形をいろいろ考えて留めてみましょう。」てぶくろの指を折り曲げては戻しを繰り返し、お気に入りの形を見つけてマスキングテープを使って留めました。
 次にボンド使って色画用紙片をてぶくろに貼り付けていき、顔に見立てていく智力先生。「いいねー!」子ども達から声が上がり、各々取り組み始めました。試行錯誤する子ども達を見て、「『上手くいかないよ』って思う人は言ってくださいね、一緒に考えようね。」と声をかけてくださり、上手くいかないことも1つ1つ解決することができました。裾をクルンとすると立つことを教えてもらうと、てぶくろを立てながら色画用紙を付ける人、てぶくろの方に自分の顔を近づけて付ける人、持ち上げて全体を確かめる人、てぶくろをくるくる回して付ける人、最後に黒丸シールをいただいて仕上げました。「お友達を作りたい」人は2個3個作り、最後は命が吹き込まれたてぶくろちゃんと一緒に遊んで楽しみました!

  • 智力先生はとても穏やかに話してくれます
    智力先生はとても穏やかに話してくれます

  • お気に入りの形を捜索中・・・
    お気に入りの形を捜索中・・・

  • イメージに合う色形はあるかな?
    イメージに合う色形はあるかな?

  • てぶくろのお友達同士でお話し中です!
    てぶくろのお友達同士でお話し中です!

  • 「おねつのうさこちゃん」
    「おねつのうさこちゃん」

  • ボンドが乾くまでお昼寝です
    ボンドが乾くまでお昼寝です

年少組造形活動のねらい
ひとつの形や仕組みを理解する為の方法のひとつに、完成しているものを「分解」してみると、その構造が分かりやすかったりすることがあります。バラバラの素材と完成形の間を、頭の中や、手を動かしたりしながら行ったり来たりする時間は、シンプルにお手本を目指して組み立てていく工程とも違って、きっと楽しい時間となったことと思います。
それには理由があり、行ったり来たりの時間の中で自然と私たちは、自分にとっての最適解のイメージをいつの間にか得られていたりするからです。

てぶくろの中に詰め込む新聞紙のコンディション次第で、お顔の表情や様子だったり大きさが変わることを実感しながら、自分の好みになるまで、新聞紙を増やしたり減らしたり。それとも、やさしく丸めたり、ぎゅっと固く小さく握ったりしてもどうやら様子が変わる様です。思い思いの新聞紙のボールをてぶくろに詰めて、その時の様子をそれぞれ楽しく観察しました。作品が自分のイメージしている状態に近づくまで、何度も新聞紙をてぶくろから出したり入れたりします。そう、みんないつの間にか「これくらいの大きさが良いね!」というイメージが頭の中に湧き出てきていたのです。なんだかとても不思議であり、当たり前のこと。それでも、それを知っているのと知らないのとではきっと何かが違うのです。
(造形活動講師・高橋智力)

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