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SEIJO FESTIVAL 2025
成城学園文化祭2025(11月2日・3日開催)
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皆さん、こんにちは。成城学園文化祭会長の戸部でございます。今年も皆さんを本学園の文化祭にお招きいたしたく、お誘いの小文を綴っているところです。「9月も半ばを過ぎたのに…」との書き出しで、いつまでも居座る夏の暑さに苦言を呈したのは昨年のこと。一年(2024年のことです)こっきりの現象と高を括り、「来年の秋彼岸の頃には、秋風が薄手のカーディガンを用意させるはず」と勝手に予測したのですが、この夏(2025年の夏です)は昨年以上に朱の色が濃く、このままですと10月の声を聞いても暑さは衰えを見せず—さすがに勢いを増すことはないでしょうが—半そで姿でポータブル扇風機の風にむせている、そんな自分の姿を、マウス片手に想像しているところです。とは言え、11月になれば短くなった秋が少し恥ずかしそうに姿を現わしてくれることと、期待はしております。
食欲の秋、運動の秋。読書の秋。秋は人の成長を促進する季節のように思われます。秋の実りを食して蓄えたエネルギーを、思い切り体を動かしながら燃焼し、その火照りを寝そべって読む書物が冷ます…。にぎやかさと静けさが同居する秋空の下で、人は大きくなっていく気がします。11月の初め(正確には11月2・3日です)には、日ごろの活動の成果を、園児、児童、生徒、学生の皆さんが一所懸命に披露する「成城学園文化祭」が開催されます。是非ともご来場いただき、彼らの意気込みをご鑑賞していただきたく、心より願う次第でございます。
私どもの学園のキャンパスには、幼稚園、初等学校、中学校、高等学校があり、その上、大学の校舎群までもが並んでおります。「成城学園文化祭」は各校が一斉に研鑽の成果を発表しようと頑張りを見せる瞬間でありますゆえ、その熱気に煽られ、且つキャンパスの不案内が重なって、ご来場の皆様が、どこから覗いてみたらよいのかと、些か戸惑うことがあるとも聞いております。見学のルールらしきものはございませんゆえ、「お気に召すまま」というのが正解なのですが、ここはひとつ、幼稚園から見物を始めるといったお勧めコースを紹介しておきましょう。園舎に上がると園児たちの共同作品が皆さんを歓迎してくれます。仲間と一緒に作り上げた喜びに拍手をお願いします。仲間との協働の喜びは初等学校では創作劇に結晶化します。一つのことに参加する楽しさを知った顔、顔、顔を見ていると、こちらまで楽しくなること請け合いです。川を渡って中学校高等学校エリアに移動。教室に飾られた写真、油絵、水彩画、墨字には生徒諸君の個性が認められるでしょう。成長するのは背丈ばかりではありません。記念講堂を過ぎると大学のエリアに入ります。中庭の特設ステージの上では、祭ならではの青春の乱舞が大音響となって辺りを揺らしています。刺激が強すぎると感じたら、校舎に逃げ込んでください。成城の大学生らしい催し物が皆さんを待っています。
文化祭の会場を児童、生徒、学生、サポート役の教職員が、二日間の祭を盛り上げようと懸命になっています。私が文化祭で一番見てもらいたいのは、そんな懸命になっている人、人、人の姿です。懸命でいることは美しく、懸命になることが人を賢明にさせます。文化祭の喧騒に咲く懸命の花を、どうかじっくりと観察してください。
楽しい時間の共有を祈っております。
本日は、成城学園文化祭にご来場いただきまして誠にありがとうございます。
「成城学園」文化祭とありますように、本学の文化祭は、幼稚園、初等学校、中学校高等学校、大学がワンキャンパスで一斉に開催する「オール成城」のお祭りです。この日のために、幼稚園児から初・中・高の児童・生徒たち、そして大学生たちが、それぞれ一生懸命に準備や練習を重ねてきました。ただ、文化祭はこうした生徒や学生たちの頑張りだけで作られているわけではありません。教職員はもちろんのこと、時には、子どもたち以上にはりきってお祭りを盛り上げてくれる保護者、同窓会、さらには地域の皆様など、文化祭はたくさんの方々のお力によって支えられています。皆様のご協力により、今年も成城学園文化祭が盛大に開催されますこと、文化祭実行委員長として心より感謝申し上げます。
普段の成城学園は、保護者に手を引かれた園児から元気に走り回る小学生、ちょっと大人びた中・高生、そして大学生まで、様々な年齢の生徒・学生が行き交う場ですが、文化祭の二日間は学園のキャンパスが外に向けて開かれる日となります。ご存じの通り、成城学園の正門には門扉がありません。代わりに、二本の背の高いクロマツをはじめ、堂々たる枝振りの木々、そして色鮮やかなフラッグ型のバナーが皆様をお迎えします。ご来場の皆様には、ぜひ緑豊かな構内を散策しながら、各学校の文化祭を回っていただきたいと思います。
幼稚園では子どもたちののびのびとした作品が教室を飾っていますし、初等学校では本格的な「劇の会」の舞台が「成城教育」の原点を感じさせてくれます。中高では、生徒主体の様々な展示やダンス、音楽のステージ公演、楽しいゲーム大会などが賑やかに繰り広げられ、大学では、自主制作の映画上映やゼミの研究発表会、様々な展示や公演、フリーマーケットや模擬店が目白押しです。また、賑やかな中庭周辺からちょっと奥に入ると、世田谷百景のひとつに選ばれた「成城池」があり、その真ん中の島では大学茶道部がお茶をお出ししています。その他にも、民俗学研究所の特別展示や恐竜・化石ギャラリーの一般公開、同窓会の芋煮会など、みどころがたくさんあります。どうぞ気の向くまま、お好きなところに足を運んでみて下さい。
さて、今年も成城の街は「成城100年祭」を開催中です。成城学園の校舎が成城の地に起工された1924年を起点として、成城に自治会が創設された1928年までの期間を街の創設期とし、2024~2028年が街の誕生100周年をお祝いする時期となるそうです。ちょうど今から100年前の1925年は、新宿区にあった成城小学校がこの地に移転し、幼稚園が創設された年でした。以来、成城学園は成城の街とともに歩んできました。「成城100年祭実行委員会」(成城自治会)の展示ブースでは、こうした成城の街と学園の歴史を振り返ることができるでしょう。さらに今年は、世田谷区の災害対策課と大学ゼミナールのコラボ企画として防災イベントも予定されています。文化祭を通して、ぜひ、「街と共に歩む学園の精神」を体感していただきたいと思います。
美しい成城の街と成城学園文化祭を通して、ご来場の皆様が楽しい時間をお過ごしになれますように、たくさんの笑顔が皆様をお待ちしております。
1年生が描いた文化祭ポスターは、初めての絵の具体験から生まれました。あやのすけは色の美しさを探りながら、工夫して組み合わせを試していました。その表現は、成城っ子一人ひとりの個性豊かな色が響き合い、互いに高め合う文化祭そのものの姿を映しているように感じられます。
上記のほか、周囲の方のご迷惑になる行為は各校の教職員・学生スタッフがお声がけする場合がございます。ルールを守って文化祭をお楽しみください。