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  • 学園創立者の肖像画が島根県立美術館の特別展に出品されます

    2025.12.11

成城学園歴史記念館の展示室に入ってすぐ正面には、学園創立者である澤柳政太郎(1865~1927)の肖像画が展示されています。

この肖像画は澤柳の還暦を記念して、今からちょうど100年前の1925年に描かれたものです。長らく初等学校の校長室に掲げられていましたが、学園百周年記念事業に伴う初等学校の新校舎建設と歴史記念館の開設にあわせて2020年に歴史記念館に移され、以後は記念館の看板というべき展示品として来館者の観覧に供されています。

肖像画の作者については、従来はある学園教員と考えられてきましたが、2024年9月に学外専門家の調査により、石橋和訓(いしばし かずのり、1876~1928)という著名な画家の作品であることが判明しました。

石橋は島根県出身で、日本のみならずイギリスでも高い評価を受ける画家です。特に肖像画の名手として知られ、政財界の著名人の依頼を受け数々の作品を残しました。その生誕150年を記念し、2026年3月6日(金)~6月8日(月)に島根県立美術館において企画展「島根から世界へ!生誕150年 石橋和訓展(仮称)」が開催される運びとなり、このたび成城学園からも澤柳の肖像画を出品することが決定しました。会場では、松方正義・後藤新平・若槻禮次郎らと共に澤柳政太郎の肖像画が展示されることになります。

学園創立者が当時社会的にもたいへん重んじられた人物であったことを示すとともに、成城学園が継承し保存してきた資料を多くの方にご覧いただく貴重な機会ともなります。

この肖像画は、1月中旬までは歴史記念館で観覧可能です。
 ※月・水・金曜 13:00~17:00(16:30最終入館)、12月25日~1月7日は冬期休館
上記の企画展については、島根県立美術館の公式ウェブサイトにてご確認ください。

  • 澤柳政太郎肖像画(石橋和訓作)
    澤柳政太郎肖像画(石橋和訓作)

  • 専門家による調査(2024年9月)
    専門家による調査(2024年9月)