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2023.12.15
おかげさまで完売しました。お買い求めいただきありがとうございます。
一昨年、昨年に販売し、ご好評をいただきました「Seijoワイン」。
このたび第三弾の「Seijoワイン」の販売が決定いたしました。
第一弾、第二弾とはまた違った味わいのワインです。以前ご購入いただいた方もぜひお買い求めください。
「Seijoワイン」の発売にあたりご尽力いただいたアルザス成城学園卒業生の小松久里子さんと、生産者のマルク・テンペ氏からメッセージをいただきました。
(文・写真 小松久里子)
好評いただいている、Seijoワインですが、お待たせしました、第三弾のご提案です。今回のワインはワインそのものがちょっと変わっていて、アルザス成城学園にいた私たちを表すようなワインです。
商品名は「Roses Sauvages 2019」。Roses Sauvagesとは野生のバラのこと。こちらは、50%ピノノワール、50%ピノグリの混種ワイン。白ワイン製法で生産されたワインで、マセラシオンせず、ブルゴーニュの樽で熟成され、ピノグリは樽2年間熟成されました。テンペさんの住む村、Zellenberg(ゼレンベルク)のコミューンの畑のぶどうから生産されています。
実はテンペさん、昨年体調を崩され急遽ご引退し、テンペさん生産のワインが飲めるのもあと数年…。そんな貴重なテンペさんのワインを表す今回のワインですが、野生のバラはテンペさんのぶどう畑にも多く見られる花で、テンペさんのいる村の畑で生産されたぶどう、まさにテンペさんのぶどうを尊重するワインとも言えるでしょう。
また、今回のワインは、赤ワインの品種であるピノノワールが50%、そして白ワインの品種であるピノグリ50%という珍しい混種。そしてそのワインを白ワイン製法で生産という、見た目は白、けれど中身は赤と白両品種。そんなお話を聞いて、アルザス成城学園で育った私たちを表しているんじゃないか、と思いました。
フランス、アルザスの小さな村にあったアルザス成城学園にいた生徒は、様々な国からやって来ました。こんな小さな村の中に、突然現れた小さな日本。フランスだけどフランスじゃない、アルザスだけど、アルザスじゃない、日本だけど日本じゃない。一歩外に出ればアルザスだけれど、小さなアルザスの村にあったこの学校は門をくぐれば、そこには小さな日本がある。
日本なのか、フランスなのか…。そこで育った私は、100%日本人だけれど、アルザス滞在歴は日本滞在歴よりも長くなり、日本人なのか、アルザス人なのか…。アルザスの村の方々には「アルザス人」と言ってもらえるようになりながら、それでも日本人としての誇りを持ち、両国の文化や生活様式、言語を使える人間になりました。
もちろん、私だけではなく、このような環境の中では全員日本人ではあったけれど、バックグランドも様々で、海外暮らしの方が長い生徒、優越言語が日本語ではなく、英語だった生徒、ヨーロッパだけではなく、ロシア、アフリカなど本当に多くの国からやってきた生徒がおり、外見は皆「日本人」だけれど、中身はそのバックグラウンドのお陰で多種多様…。いまでこそ「多様性」なんて言葉も耳にしますが、この学校こそが本当にぱっと見は日本だけれど、「多様性」に富んだ学校だったと言えるでしょう。
今回のワインは、見た目は白ワインなのに、白ワインじゃない、複雑な、珍しいワインであり、そんなアルザス成城学園の「中側」を表すようなワインになっています。
Roses Sauvages 2019 est un assemblage de 50% pinot noir et de 50% pinot gris. Le pinot noir était en pressurage directe(pas de macération)élevage en fûts bourgugnons et le pinot gris élevage en foudre(les 2 vins sur lies pendant 2 ans.)Les vins sont issus de la commune de Zellenberg.
Roses Sauvages 2019 は、50%ピノノワール(pinot noir) 50% ピノグリ(pinot gris)の混種です。ピノノワールはそのまま果汁にし、(マセラシオンはしていない)ブルゴーニュ樽で熟成。ピノグリは大樽で熟成。どちらも2年寝かしている。ぶどうは(テンペ氏の住む)Zellenberg村の畑のもの。
価格¥6,000-(税別・送料別途)
1本ご購入につき1,000円が成城学園へ寄付されます
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