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教育研究所ニュース
2025.12.01
11月20日(木)、教育研究所では、作本大祐氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)を迎えて、茶話会「アルザス語に会いにいく—研究活動の内と外—」を開催しました。
成城学園はかつて、フランス東部アルザス地方のキーンツハイムに中高一貫・全寮制の在外教育施設「アルザス成城学園」を設置し、ぶどう畑の広がる自然豊かな地で国際色豊かな教育を展開しました(1986年~2005年)。今回の講師である作本大祐氏は、アルザス成城学園に赴任した教員のご子息として幼少期をアルザスの地で過ごし、成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科を卒業後に、現在は京都大学大学院でアルザス語を研究テーマとして学業に励んでおられる方です。
アルザス地方は歴史上フランス・ドイツ間を幾度も行き来し、独自の言語が発達した地ですが、地域言語の常として話者の減少や言語文化の保存が課題となっています。作本氏からは、自身の生い立ちへの興味からアルザス語を学んだこと、言語を通じて現地の人々と言語研究にとどまらない交流を結びつながりの輪が広がっていったこと、今後の研究課題などについて、豊富な体験談や写真を交えて語っていただきました。
会場には、アルザスへの赴任を経験した中学校高等学校の教員・元教員らも集い、懐かしい想い出話にも花が咲くとともに、アルザス成城学園の取り組みが現在にもつながっていることを示す、和やかで有意義な会となりました。

