Copyright © Seijo Gakuen All Rights Reserved.
教育研究所ニュース
2025.11.28
学園創立者の澤柳政太郎は、1865年に信州松本天白町(現在の長野県松本市)で生まれ、今年は生誕160年となります。
10年前の生誕150周年の際は、松本市と学園が連携して、特別展「澤柳政太郎とその時代」を松本と成城で開催しました。
このたびの160周年では、地元の同窓会支部(松本成城会・長野成城会)が中心となって記念事業が企画され、さる11月9日(日)に、松本市中央公民館(Мウイング)において座談会・講演会が開催され、学園が後援し、教育研究所が企画協力しました。
第一部の座談会「澤柳政太郎伝 本当の教育を求めて」には、座長として北村和夫氏(聖心女子大学名誉教授、学園百年史編纂顧問)、教育研究所より岩田一正所長、地元より松本市文書館特別専門員の窪田雅之氏、松本市安原地区歴史研究会会長の澤柳清一氏、そして第二部の講師でもある、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が登壇しました。
最初に、北村氏より、澤柳の事績と教育史上の意義について概括的なお話があり、それを受けて、松本の窪田氏、澤柳氏より、澤柳と故郷の風土との関わり、故郷への思い、現在の取り組みなど、様々な視点から発言がありました。岩田所長からは、教育研究所の紹介の後、学園における様々な取り組みについて、いくつかの切り口から紹介がなされました。学園OBの鳥海氏からは、学園の個性尊重の校風の中で、しっかりとした自由と責任の考え方が身についたことなどの発言がありました。
第二部の講演会「地方観光の課題「インバウンドの今後」」では、鳥海氏から、様々な観光地をめぐって得た知見が、たくさんの画像をもとに分かりやすく紹介され、その上で、松本の今後の可能性についての言及がありました。
当日は、会場に240名近くの人が詰めかけて、登壇者の話に熱心に耳を傾けていました。
この催しにあわせて、松本市立博物館では、11月5日から連携パネル展「日本教育界の父 澤柳政太郎—本当の教育を求めて」が開かれ、学園創立者の数々の言葉がパネルで展示されました(11月24日まで)。
※当日の催し、パネル展のタイトルの中の「柳」は、実際にはつくりが「夕」に「卩」の字体で表記されていました(ご登壇者のお名前も同様です)。本来はそれに準拠すべきですが、機種依存文字のため、HP上で正しく表記されない場合がありますので、記事の中では「柳」の漢字で統一しました。
座談会の登壇者(左から、北村氏、岩田氏、窪田氏、澤柳氏、鳥海氏)
座長を務めた北村和夫氏
学園での取り組みについて発言する岩田一正氏
会場には多くの聴衆が詰めかけた
市立博物館のロビーでは、連携パネル展が開催された