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  • 旧制成城高等学校時代の学内新聞「成城学園時報」復刻版を刊行

    2017.06.01

旧制成城高等学校時代の学内新聞「成城学園時報」復刻版を刊行

成城学園創立100周年を記念して、1929年に旧制成城高等学校で創刊された学内新聞『成城学園時報』復刻版を不二出版様より刊行しました。

 成城学園創立100周年を記念して、1929年に旧制成城高等学校で創刊された学内新聞『成城学園時報』復刻版を不二出版様より刊行しました。
 『成城学園時報』は、1926年(大正15)年4月に開校した旧制成城高等学校で、1929年(昭和4年)10月に創刊されました。既に刊行されていた校友会雑誌『城』の部報欄を独立させ、学園全体の機関新聞とするのが本紙の主旨でした。
 『成城学園時報』第1号、第2号は文芸部が主宰し、第3号(1930年1月)から新たに作られた新聞部が発行母体となりました。第5号(1930年4月)からは、「日本民俗学」の創始者である思想家の柳田國男氏を名誉顧問に迎えています。『成城学園時報』では、学園で行われたキャンプや水泳大会等の行事、ラグビー部やテニス部など各部の試合結果や活動内容の紹介をはじめ、教師や卒業生の投稿から、学生が書いた政治・文化評論等といった多様な記事が収載されており、当時の学生生活の様子を生き生きと伝えています。また、文面は本格的で、学生の文章表現能力の高さを垣間見ることもできます。
 本紙は第117号(1940年10月)発行後、長い休刊に入り1946年6月の第118号より「時報部」が発行母体となり再出発します。また学制改革で1950年に旧制成城高等学校が廃止されると、新制の成城学園高等学校に発行が引き継がれました。本復刻版では旧制成城高等学校時代の『成城学園時報』、また付録として『成城文化史』(1936年刊)を収録しています。また、当時の旧制高等学校では、学生新聞は大変希少なものであり、2017年に百周年を迎えた成城学園の歩みを証言する貴重な資料となっております。

タイトル:成城学園時報
刊行日:2017年5月
体 裁:B4判型
推定価:本体66,000円(税抜)

  • 第1号(1929年10月17日発行)
    第1号(1929年10月17日発行)

  • 第100号(1939年2月1日発行)
    第100号(1939年2月1日発行)