初等学校だより

初等学校だより

 成城学園初等学校では、4月に新年度が始まってから、週に1~3回、クラスごとに朝のホームルームをやったり、学年単位で実験的にオンライン授業を実施したりして、オンライン授業実施の準備を進めてきました。そして5月13日(水)から、2~6年生は、1日に2教科、時間割を組んで行う本格的なオンライン授業が始まりました。
 朝8時半から15分間、クラスごとにホームルームを行った後、国語(文学、読書)、数学、理科、社会、英語の5教科のうち2教科、1授業45分で、学年単位で授業を行います。午後は、少人数のグループに分かれ、授業でわからなったところの質問をしたり、友達や先生との会話を楽しむことのできる時間も設けています。

 14日の授業の様子をのぞいてみると、5年生の国語の授業では、「同訓異字・同音異字」について学んでいました。一休さんの「このはしわたるべからず」の逸話を交えながら、「同じ読み方でも漢字が違うと…?」と、同訓異字、同音異字について楽しく勉強を進めていきます。先生がパワーポイントで作った画面を共有し、「この問題わかる人!」と問いかけると、「はい!はい!」と手が挙がるなど、子どもたちは元気に授業に参加していました。

  • 「子どもたちの音声は切られているので、反応がつかみづらい」というオンラインならではの悩みも
    「子どもたちの音声は切られているので、反応がつかみづらい」というオンラインならではの悩みも

  • 子どもたちは、わかったら手を挙げるなど意思表示!
    子どもたちは、わかったら手を挙げるなど意思表示!

1つの授業に8人の先生が参加して、100人の子どもたちの様子を確認。 授業直後にすぐ反省点も洗い出し、次回の改善へとつなげます
1つの授業に8人の先生が参加して、100人の子どもたちの様子を確認。
授業直後にすぐ反省点も洗い出し、次回の改善へとつなげます

 また、1年生に目を向けてみると、実はまだ一度も学校に来られていない状況です。学習に必要な教材を郵送したり、1年生向けに先生たちの紹介動画を配信したり、学年通信・学級通信・子どもたちが自分で読めるひらがな書きのお手紙などを発信したり…いろいろな形でコミュニケーションを取ってきました。13日からは、先生とお話してみよう!ということで、オンライン面談を実施。保護者の方にも同席していただき、好きな食べ物は?学校に来たら何したい?など、先生といろんな話をしました。「昨日ね、テントウムシを見つけたよ!」「先生はプールの中からヤゴを採ったよ!」「え!すごい!見てみたい!」と、初めて顔を合わせたとは思えないくらい、会話が弾む子も。先生が「学校に来たら一緒にやろうね」と話してくれるので、学校に通学できる日がますます楽しみになったようです。今後は、子どもと先生の1対1での面談、他のお友だちも交えた3人と先生とのグループ面談を行い、少しずつ緊張や不安をほぐしていきながら、25日からは1年生もオンライン授業を開始する予定です。

  • なかなか会えない1年生と保護者の方に向けて、たくさんお手紙で発信してきました
    なかなか会えない1年生と保護者の方に向けて、たくさんお手紙で発信してきました

  • 担任の先生と、ドキドキしながら「はじめまして!」
    担任の先生と、ドキドキしながら「はじめまして!」

「いつもの学校生活」に戻れる日がいつ来るかまだわからない状況が続きますが、子どもたちの心の安定をはかりながら、学びを止めない取り組みを続けていきます。

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