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Teacher's VOICE - Vol.4

「成城学園の一番の魅力は」と聞かれれば、迷わずに「生徒たち」と答えます 高等学校教諭 阿久津 正
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中高一貫カリキュラム導入の年に中学校に入学した生徒たちを、
担任として指導した阿久津正教諭。
その生徒たちは阿久津教諭に見守られ続け、今年高校3年生になっています。
中高6年間を通して子どもの成長と向き合った、貴重な経験を聞いてみました。

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6年間を通して子どもたちを見てきたそうですが。

私はもともと高等学校の教員でしたが、中高一貫教育が本格的に始まった6年前、中学校に異動しました。中学1年生の担任となり、その学年の生徒たちが高等学校へ進学するのと同時に私も高等学校に戻ったので、6年間ずっと見続けてきた生徒もいます。高校の3年間だけで生徒を見ているのと、中学1年生から高校3年生までの6年間を見るのとでは、大きな違いがあることを知らされました。中学に行ってみて、今までは高校という枠組みの中でしか子どもたちを見ていなかったと、つくづく感じましたね。

子どもたちに対する見方はどのように変わりましたか?

-中学1年生は、小学校から上がったばかりで、高校生と比べればまだ未熟な部分が多いですね。そこが私にとっては大きな気づきでした。中学生を見るまでは、高校1年生に「高校生になったんだから、そんなことできなくてどうする!」という印象を持っていたのですが、中学3年生は、まだ子どもから脱却しきれていない年齢だということが理解でき、今では高校1年生に対する接し方が変わりました。以前より少し手を貸すようになりましたね。

中高一貫教育で、教師と生徒の関係はどう変わりますか?

同じ生徒に6年間も関わることができると、お互いがかなり深く理解するようになることです。ここまではやってもいいが、これ以上はだめというラインがはっきり見えてきます。6年間という時間は、生徒と教師の信頼関係のベースをかなり強くすることができるのではないかと思います。どんな子どもでも何かしら問題を抱えていたり、悩んでいたりしますが、そうした信頼関係があると、何かあれば生徒たちは必ず相談に来てくれます。

阿久津先生から見て成城学園の一番の魅力はどこにありますか?

-生徒たちです。初等学校からの教育の積み重ねもあるのでしょうが、副担任にしたいぐらいの生徒もいますよ。大人と話すときは大人の対応をして、下級生と接するときには、実に面倒見がいい。こうした生徒が育つところが、成城学園の一番の魅力ではないかと思いますね。17 年前に私が成城学園高等学校に赴任して来たときは、「ちゃん」付けで呼ばれてびっくりした。でもそうしたなれなれしさは、大人を馬鹿にしているわけでも、道理が分かっていないわけでもなく、自由で個性尊重の校風から出る親しみの表現だということが、少しずつ分かってきました。今では「あくっちゃん」と呼ばれています。

バスケットボール部の顧問としても活躍されているそうですが。

バスケットボールというチームプレーから、子どもたちは非常にたくさんのことを学びます。怒られたりほめられたりしながら、みんな必死に自分のレベルアップを図り、そしてそれぞれの力を認め合ってひとつになって戦うわけです。それは社会人の予行演習のようなものです。中高一貫教育になったことで、こうした部活動は6年間かけてじっくりチームづくりができるようになりました。その意味でも部活動はもっと活性化してほしいですね。

2011年1月