Teacher's VOICE - Vol.1

成城学園の一貫教育のスタートになる成城幼稚園。
2006年から3年保育も始まり、園内の雰囲気も大きく変化しています。
そんな幼稚園の今について、金子 裕美教諭に話を聞きました。
3年保育を始めて、何か変化はありましたか?
2006年から3年保育を始めましたが、年少さんが仲間に加わったことで、年中年長さんたちが弟や妹に接するような関わりが増えているようです。私たちがそれほど意識して指導をしなくても、園全体に思いやりの気持ちが芽生えているように思います。
最近、子どもたちと接していて印象に残ったことはありますか?
鉄棒のできなかった友だちが上手にできたとき、自分のことのように喜んで報告に来てくれる子や、みんながうらやましがるような大きなカタツムリをやっと見つけたのに、欲しそうな友だちを見て譲ってあげたりする姿を見ると、子どもたちの心の成長を感じうれしくなります。
成城幼稚園らしい授業や行事を紹介していただけますか?
遊びは社会性が育つ大事な時間です。ここでは、子どもたちの主体性を重視します。絵画や製作などの活動でも、自由にのびのびとした気持ちで描き作ることを大切にしています。作品はどれも子どもたちのはつらつとした創造力にあふれていて、思わず微笑んでしまいます。
また、心を育てることも大切です。たとえばクリスマスには、プレゼントをもらえない子どもたちの話をすることがあります。クリスマスという行事を通じて、楽しい思い出とともに、世界中にはさまざまな子どもがいることやものを大切にする気持ちも伝えたい。それが心の片隅に残って、いつかどこかで何かのプラスになってくれたらと思います。
定期的に研究会を開いているそうですが?
子どもとの関わり方や、保育内容の研究など、また一人ひとりの様子や個性を共有するためにも、教師全員で定期的に研究会を開いて意見交換を行っています。最近、子どもたちは幼稚園が終わった後も習い事などでほんとうに忙しいという話題になりました。子どもたちは幼稚園で体を動かし、気も遣います。きっと大人と同じように疲れます。ですから、ご家庭では何気ない会話をしながら、いつのまにかお母様の隣で寝てしまったというような、ゆったりとした時間がもっとあっていいのではと思います。子どもたちはまだ命を授かって数年しか経っていないのですから、そうした時間が親子の絆や信頼関係を強くしていくと思います。
金子先生にとって、お仕事の魅力はどこにありますか?
私たちにとって、子どもたちの日々の成長を目の当たりにできる喜びは、何ものにも代え難いものです。ですから卒園式の日は、それぞれの子どもたちの入園してからの日々を思い返し、感無量です。保護者の方や教師仲間とその喜びを分かち合えるこの仕事は、私にとってまさに天職だと思います。
2009年7月10日





