初等学校だより

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  • 2019.09.01

    青い空、青い海…大自然を満喫! —新・自然体験の旅を行いました—

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 初等学校では5・6年生の希望者が、7月28日(日)から8月3日(土)までの6泊7日で鹿児島県最南端の与論島での「新・自然体験の旅」に参加しました。大自然の中での生活、地元の方々との交流は何ものにも代えがたい経験となりました。

<1日目>

 自然体験の旅が、今年もいよいよ始まりました。
 心配していた台風の影響を受けることなく、与論空港に無事到着。空港に降り立つと、横断幕とともに、地元の方々が温かく歓迎してくださいました。
 6日間お世話になる「海水館」の方々に挨拶をして、昼食をいただきました。お昼ごはんは与論島名物のもずくそば。あまりの美味しさに、ペロリと食べてしまいました。
その後のフリータイムでは、海で泳いだり砂浜で貝殻を探したりしました。

<2日目>

 今日は、与論島の小学生と交流の時間を持ちました。与論・茶花・那間、3つの小学校から11人の小学生が来てくれました。初対面の人ともすぐに仲良くなれるのは、さすが成城っ子。ゲームやドッチボールを通して、すっかり打ち解けました。
 午後のフリータイムには、4人もの与論の子が宿舎に来てくれて、いっしょに海で遊びました。なんと、与論の子たちは洋服のまま海に入っていました。海に入るつもりではなかったのでしょう。「みんなといっしょに楽しみたい」という思いが伝わってきて、嬉しかったです。
 この自然体験の旅に参加していなかったら出会わなかったであろう、素敵な仲間と出会うことができました。

<3日目>

 干潮時だけ現れる幻の砂浜「百合ヶ浜」に行きました。透き通るような海、どこまでも続く真っ青な空…いつまでも見ていたい美しさでした。シュノーケルをつけて魚を探したり、星の砂を見つけたり、船の上から誰が一番きれいに飛び込めるか選手権をしたり…潮が満ちてくるまでの時間をそれぞれ楽しんでいました。
 午後のフリータイムには、与論島の小学生4名が宿に遊びに来てくれました。
 自然体験の旅も、そろそろ折り返し。みんなの肌も、こんがりといい色に焼けてきました。

<4日目>

 全国的な猛暑となった日本列島。与論島も最高気温33度と、現地の方も暑い!と、言うほどの猛暑でした。
 そんな暑さの中、潮干狩りをしました。干潮になって陸が見えてくると、網やバールを片手に一目散に探し始めました。ヒラヒラしたヒレが付いているシャコ貝や、魔除けとして飾りに使われるというスイジガイ、巨大なナマコなど、たくさんの海の生き物を見つけることができました。手づかみでタコを取ってきた子もいました!
 捕まえた生き物たちは、宿の方が美味しく調理してくださいました。シャコ貝やウツボなど、なかなか食べられないものも食べることができました。自分たちで捕まえた命をいただくのは、貴重な経験になりました。
 与論の自然の豊かさを感じたと同時に、厳しさも学んだ一日でした。

<5日目>

 与論で丸々1日過ごせる日も、ついに最終日となりました。
 午前は、自然体験の旅名物!ハマガメ捕りをしました。ハマガメは、正式名称「スナホリガニ」というヤドカリの仲間です。サンマの切り身で誘き寄せて、一瞬見えたところを、サッと素早く掴みます。捕るのに苦労している子も、ハマガメ名人にコツを聞きながら一生懸命捕まえました。みんなで捕まえた100匹を超えるハマガメは、宿舎の方が唐揚げにしてくださり、美味しくいただきました。
 そして、最後の夜。お世話になった与論の方や、仲良くなったお友だちとのお別れパーティーをしました。感謝の気持ちを込めて、自分たちで買ったフランクフルトや焼きそばでおもてなし。みんな喜んでくれました。遠く離れた与論と東京で、素敵な「つながり」ができました。

<6日目>

 与論島最終日は、今まで晴れていた分の雨が降っているかのような、ものすごいどしゃ降りでした。雷が鳴り響く中、お世話になった宿を心を込めて掃除しました。
 雨の影響で出航が少し遅れましたが、無事、クイーンコーラル8で那覇に向けて出発しました。船が出るときには、与論のお友だちや観光課の課長さん、海水館の滝さんなど、たくさんの方がお見送りに来てくださいました。
 この6日間、たくさんの方々の優しさに触れ、大切な思い出がたくさん増えました。

<7日目>

 ついに、自然体験の旅も最終日を迎えました。羽田空港に着くと、たくさんのおうちの人と、渡辺校長先生がお迎えに来てくださっていました。久しぶりにおうちの人に会ったみんなは、ほっとした表情をしていました。
 海に囲まれた与論島からビルがそびえ立つ東京に戻って、どんなことを感じたでしょうか。与論島は、食事も人の数も文化も、東京とは全く違っていました。でも、心の通じ合える友達や、家族のように優しく見守ってくれる方々、私たちを快く迎え入れてくれ、お別れの時も見えなくなるまで手を振ってくれる方々と出会うことができました。
 お世話になった教育委員会、観光課をはじめ、島民の皆様、心より感謝申し上げます。
とーとぅがなし(尊加那志)

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