初等学校だより
初等学校だより
成城学園初等学校では、教育改革『100年プラン』の1つとして「科学的研究を基とする教育」を標榜しています。これは、創立者・澤柳政太郎の「教師は教育者であり同時に研究者たるべし」との考えを受け継いでいるものです。担当教科や課外活動、学級運営など、研究テーマは多岐にわたり、教員たちは子どもたちへの教育を多角的な視点でとらえ、日々研究をしています。
その中で、「コーチングを活用した学級経営」をテーマとして研究している教員がおり、その一環として、9月25日(火)から9月28日(金)にかけて、5年生がコーチングに関する特別授業を受けました。
講師は日本スクールコーチ協会の方6名。実際に企業の社長や医師などをクライアントとしているコーチングのプロの方々です。全4回の授業の中で、「上手な聴き方を考える」「質問の種類や使い分け」などについて学びました。「コーチング」というと難しいテーマにも聞こえますが、傾聴の姿勢や質問の仕方などは日々のコミュニケーションの中で生かすことのできる内容。子どもたちも、今回の体験授業を通して、「コーチの質問の仕方が上手でマネしたいと思った」「友達の話を聴くときに、態度に気を付けようと思った」などと話していました。また、最終日には自分の夢や目標についてコーチに話す体験をしたことで、これから具体的にどうしたらよいかに気づけた子もおり、子どもたちにとってさまざまな点で有意義な時間になりました。