初等学校だより

初等学校だより

 成城学園初等学校では、年に5回、避難訓練を行っています。5回それぞれ設定が違い、いつどんな状況で起きるかわからない災害に備えています。
 今年度1回目の訓練は、4月20日(金)に行われました。授業時間中に地震が起きたという想定のもと、「お(おさない)か(かけない)し(しゃべらない)も(もどらない)」の約束を守って、速やかに避難しました。また、この日は2、4、6年生がスモークハウスを体験。世田谷区災害対策本部の方から「火事で煙が発生しているときは、右手で口をおさえ、左手で周囲を探りながら、姿勢を低くして歩く」という注意事項を教えてもらい、訓練用の煙が立ち込める中を歩きました。「真っ白で何も見えなかった!」「口をふさぎながら歩くと苦しい」と、煙の中を避難するのがいかに大変かということを、身をもって知ることができました。
 5月8日(火)には1・3年生が起震車体験、5年生は水消火器体験をしました。起震車体験は、「揺れを感じたらすぐにテーブルの下にもぐり、頭を守る」という行動ができるよう訓練をしました。今年度入学した1年生は、東日本大震災の年に生まれた世代です。「私がお腹の中にいたときに大きな地震が起きたとお母さんが話してくれた。怖かったしとても大変だったと聞いた」と、起震車での揺れの体験から当時の話を思い出す子もおり、地震の怖さを感じたようです。
 5年生の水消火器体験は、中身が薬剤ではなく水になっている訓練用のものを使用。消火器の使い方は「ピンを抜く、ホースを持つ、レバーを引く」の簡単な3ステップであることを教えてもらい、火事を見つけた時に冷静に行動できるよう、消火体験をしました。
 学校は子どもたちの命をお預かりしている場所。いざという時に子どもたちを守るために、今後もこうした訓練を実施していきます。

  • 先生の指示に従って速やかに避難
    先生の指示に従って速やかに避難

  • 真っ白なスモークハウスの中を歩くのはとても大変
    真っ白なスモークハウスの中を歩くのはとても大変

  • 震度7の揺れは予想以上の大きさ
    震度7の揺れは予想以上の大きさ

  • 火元を狙うのはなかなか難しい
    火元を狙うのはなかなか難しい

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