祝200回 —第200回劇の会が行われました—

初等学校の伝統である劇の会は、1949（昭和24）年にスタートしました。戦争で校舎が焼けてしまい、舞台は大きな教室を２つつなげて開催したそうです。そして67年の時を経て、2016年11月２日、第200回の劇の会が行われました。
その記念すべき公演では、その昔、保護者が持参した小さな布を縫い合わせたという素敵な幕も披露されました。今も舞踊室に大切に保管されている初等学校の大切な財産。これまでの卒業生がクラスで協力し合い、支え合って作ってきた劇の会の伝統の重みを感じながら今回の舞台の幕は開きました。３～６年生それぞれ１クラスが、一生懸命演じました。子どもたちが時間をかけて練習して得たものは計り知れません。

【３年】椿組「山びこたち」

山びこたちには「やまびこはマネだけしなければならない」という神様とのルールがありました。が、友だちを助けるためにルールを破ってしまい、声を失ってしまいます。カラス、山鳥、子どもたちが登場し、山びこたちはどうやって声を取り戻すのか？３年生は劇の会デビュー。会場に響き渡る大きな声が印象的でした。

【４年】柳組「変そう！女王様フィーバー」

町ではダンスやオーケストラの練習、お料理教室などとても楽しそう。
にぎやかな町の様子を見た女王様は変装し、お城から抜け出して一緒に楽しんでしまいます。しかし、それは全て自分の誕生日パーティーのためだったということを知った女王様は、ある手を使ってお城に戻り…。ダンスあり、オーケストラあり、リズム遊びあり、人が消えるマジックあり、見どころがたくさんありました。

【５年】橘組「生き残り大作戦～南の島物語～」

自然いっぱいの平和な島に、ある噂が流れました。「お昼の12時から５分間空気がなくなる」。島の住人たちは息を５分間止める練習をしたり、モリで突いたり、祈ったり、思い出に浸ったり…ある人は生き残るため、ある人は死ぬ覚悟をして、いろいろな行動に出ます。12時になり、どうなったのか？ドリフ並みのオチがありました。

【６年】「海賊だあ！」

夢を実現できる憧れの町リッチモンドまで航海する最中、海賊が乗り込んできました。成功するチャンスを求めて乗っていた乗客たちと海賊との戦いが始まりました。しかし、そこに大きな嵐が。乗客と海賊はどうなったのでしょうか？「ネバーギブアップ」という言葉に勇気をもらいました。

【200回記念劇】虹

成城の劇を創立された斎田喬先生が1940（昭和15）年に作った作品を記念劇として上演しました。兄と弟が菜の花畑で話をする２人芝居で、オーディションによって選ばれた５年生と６年生が熱演しました。