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  • 2017.06.21

    公開授業で「科学的研究を基とする教育」を実践 - 授業を語る会

6月17日(土)、初等学校で「授業を語る会 明日の授業について語り合おう」が開催されました。
公開授業を行い、その後、参観者がそれぞれの授業や教育法について意見交換を行ったこの会には、私立、公立を問わず様々な小学校の先生方、教員を目指す大学生、成城学園中学校高等学校の教員など約130名もの方々が集まりました。

この日行われた公開授業は、国語(2年)、数学(2年、3年、6年)、理科(3年)、社会(4年)、英語(6年)、美術(2年)の8授業。中でも、成城学園全体で教育改革の柱の一つにしている英語の授業は、日頃からお世話になっているSchool nurse(保健の先生)が語る形で保健の知識を取り入れた例文で、子どもたちが興味を持つ環境を作っていました。同様に、社会の授業では学校近くを流れる川から水のことを考えたり、数学では皆がよく知るお菓子の配分を計算するなど、子どもたちが身近に感じる工夫が多く見られました。

この会を主催したのは成城学園初等学校授業研究会。「授業力向上」「より良い初等教育の研究」を目指した有志による研究会で、日頃から相互に授業見学を行い、教材や教育観、子どもたちの学ぶ姿勢などについて意見を交わし研究を進めています。100年前の創立時から掲げている成城学園「教育四綱領」の一つ「科学的研究を基とする教育」の実践でもあります。小学校の多くは担任がほぼ全教科を教える学級担任制ですが、成城学園初等学校は中学や高校と同様に専科教員による教科担任制です。質の高い教育活動が可能な反面、クラス担任や他教科の教員との連携が必要な制度ですが、こうした研究会も教員同士の連携、情報共有の場として活かし、子どもたちの教育や生活指導につなげています。

  • 子どもたちも積極的
    子どもたちも積極的

  • 電子黒板で解答をドラッグ
    電子黒板で解答をドラッグ

  • 先生が子どもの目線で語り合う姿も多い
    先生が子どもの目線で語り合う姿も多い

  • 先生との距離が近いのも成城らしさ
    先生との距離が近いのも成城らしさ

  • What's the matter? I have a cold…
    What's the matter? I have a cold…

  • 正解できるかな?
    正解できるかな?

公開授業内容

国語 2年 「読みくらべをして、筆者の工夫について知ろう」
数学
 
 
2年 「1000までの数」
3年 「あまりのあるわり算」
6年 「比例と反比例」
理科 3年 「身近な生き物の観察」
社会 4年 「わたしたちのくらしと水」
英語 6年 「illness」保健の知識を取り入れて
彫塑(立体) 2年 「商店街で買い物しよう!」

協議会 講師
国語:國學院大學准教授 吉永安里氏
数学:青山学院大学教授 坪田耕三氏
社会:東京学芸大学名誉教授 次山信男氏
理科:前文部科学省初等中等教育局視学官・東京大学海洋アライアンス海洋教育推進研究センター専任教授 日置光久氏

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