成城教育の「これから」〜成城幼稚園〜

子どもたちの個性を尊重し、伸ばし よき友として関わり、次代につながる教育を目指して。幼稚園園長 金子裕美
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無限の可能性を引き出す教育こそが「成城らしさ」

 創立100周年を6年後に控えたこの時期に、園長という重責を担うことに大変緊張しています。私は幼児期から今日まで成城学園と共に過ごし、自らの人生を成城学園なしでは語ることができません。これからは歴代の園長先生が継承されたように、成城幼稚園の伝統を重んじつつ、微力ながらできる限りのことをしていきたいと思います。

 私が最も大事にしたいことは、一人ひとりに備わっている個性を、自分らしさを大切にしながら、人との関わりの中で伸ばしていく教育です。それぞれが自分で考えて、製作したり、遊んだり、活動を広げることができるような教育をこれからも心がけてまいります。

 例えば、のぼり棒やサッカーの時など、子どもたちは一生懸命がんばった成果をいつも目を輝かせながら教師のもとに報告に来てくれます。教師はその気持ちを受け止め、共に喜びます。子どもたちはこのやり取りを通して教師との信頼の心を強めます。そしてこれが子の可能性を伸ばし、やる気を育て、次のステップへとつながる達成感につながるのです。これこそが、我々が目指す「成城らしさ」を感じられる教育であり、保護者の方々にもそれを感じていただけるように日々努力しています。

近い距離で子どもたちと関わり、導き、成長を見守る

 学園教育のモットーに、子どもたち・保護者・教師による「三位一体」があります。保護者の方々と接する時は、私自身も女性であり母であるので、その経験を活かしていきたいと思います。保育の中では教師が親の役割を担うこともあるため、女性としての細やかな心遣いが役に立つ場面も多く、また母親の立場になれば、お母様方と子育てについて共感し合えるような関係を持つことも大事にしたいと思います。

 また、子どもたちともなるべく近い距離で関わっていきたいと思います。幼稚園での3年間は、人生において最も大きな進歩や成長がある時期だといわれます。最初はおむつがとれたばかりの子が、自分でトイレや着替えができるようになり、友と関わり自分で考えて行動できるように変わっていくのです。子どもたちの素晴らしい成長の瞬間を間近で見つめ、その感動を保護者の方々と分かち合えるというのは、教師としても特別の達成感と充実感があります。

 子どもたちは心の微妙な変化を言葉に表さないことも多くあります。園長として、成長する様子を担任と一緒に見守るのも大切なことですし、常に現場を把握しなければなりません。園長の業務もあり多忙になりますが、できる限り積極的に保育の現場に入ろうと考えています。子どもたちの息づかいを感じ、園児一人ひとりのよき友として、子の心を大切に関わりたいと思います。

学園各校が連携を深め、教職員皆で向上心を持ち努力を

 成城学園は2017年に創立100周年を迎えます。創立者・澤柳政太郎先生の創設趣意書に「創意工夫を行い、研究しつつ改善していくうちに自然に特色は現われよう」とありますが、これを行うには学園各校の連携なくしてはなしえません。一貫の名のもとに受け継がれていく教育を目指してまいります。

 そのためにも教職員それぞれが常に向上心を持ち、より良い保育を目指すために研究、研鑽を積むことを心がけ、日々努力精進してまいります。