成城教育の「これから」〜成城学園中学校高等学校〜

中高の六年間を継続して成長の手助けを
平成18(2006)年から中高一貫カリキュラムを実施していますが、「中高一貫で何をするのですか?」といった質問をよくいただきます。何か特別なことを行うということではなく、ひとりの人間の成長を中高の六年間を通じて継続的に支援していくということです。その原点は大正15(1926)年に第一回の入学式が行われた七年制の旧制成城高等学校にあります。澤柳先生が中等教育に託した思いを継承し、発展させることが私たちの責務と考えます。
中高一貫の利点は、たとえば12歳の生徒を教えるにあたっては18歳の理想的な状態をイメージし、そこに向かって今、何をどのように教えればいいのかを考えることができることです。また反対に、高校三年生を教えるときにはその生徒の中学生からの成長のプロセスを把握したうえで教えることが可能になります。このような観点から、六年間のカリキュラムをつくることの教育的な意義は非常に大きいと思います。
生徒の個性と人間の形成を重んじる成城の教育
12歳から18歳の六年間は、将来社会へ出て活躍するための重要な基礎づくりの時期です。大学進学を前提としているため、大学での専門教育を学ぶうえで必要となる知識を習得することはもちろんですが、受け身の学習ではなく自ら学び知性をしっかり身につける「自学自習」の姿勢を身につけることを大切にしています。
同時にこの六年間は、人間的な成長にとても重要な時期となります。成城の中学校高等学校は多くの行事を取り入れており、部活動も積極的に奨励しています。これは、そうした活動を通じて人間的な成長を目指していこうという考えを持っているからです。
部活動では、勝ち負けよりも部員全員が一丸となり、ひとつの目標に向かって協力する経験をもっとも重視します。創設者の澤柳先生も、勝ち負けにこだわることよりスポーツマンシップやフェアプレーの精神こそ大事であるとおっしゃっています。
勉学においても課外活動においても人間形成を重んじるのが、成城教育の特徴なのです。
人のため、社会のために心と人格を磨く教育を
私は校長に就任してから、生徒たちへ機会あるごとに「高い志を持ってください」と伝えています。高い志を持つということは、自分の夢や希望を実現するだけでなく、それが人のためになる、社会への貢献に繋がるという方向性を持つことでもあります。それは、個人的な目先の利益を求めることとは対極にあるものです。成城学園の教育は、生徒一人ひとりが心を磨き人格を磨くために実践されているものだと考えています。
このような学校の思いや取り組みを、保護者の方にはご理解いただき、ご支援をお願いしたいと思います。中高一貫になってからの卒業生はまだおりませんが、その卒業生たちが社会へと羽ばたき、そこでどのような活躍を見せてくれるのかを、私は今からとても楽しみにしています。








