グリュッスゴット!(こんにちは) —高等学校春の課外教室「ドイツ&オーストリア」—

学校生活

グリュッスゴット!(こんにちは) —高等学校春の課外教室「ドイツ&オーストリア」—

  • 前の記事
  • 2017.04.07

    グリュッスゴット!(こんにちは) —高等学校春の課外教室「ドイツ&オーストリア」—

  • 次の記事

高等学校の春の課外授業の1つ「グリュッスゴット! ドイツ&オーストリア」が行われました。ドイツのバイエルン地方とオーストリアの西から東を横断する講座で、映画「サウンドオブミュージック」の舞台となった場所を巡ったり、世界遺産の教会や湖などを見たり、音楽の都ウィーンでのオペラ鑑賞など、参加した生徒たちは大自然や文化、芸術を満喫しました。現地からの超大作レポートをご覧ください。

■3月22日

約12時間のフライトを無事に終え、ミュンヘンに現地時刻の午後5時に到着しました。日本とドイツの時差は8時間。3月22日は私たちにとって長い1日となります。
ミュンヘンは気温12度ほどで肌寒いです。空港から市内までは専用バスにて向かい、中心部でバスを降りてマリエンプラッツまで歩きました。夕飯はラッツケラーというビアホール。有名なニュルンベルクソーセージや付け合わせの本場ザウアークラウトを堪能しました。


  • 成田空港


  • ソーセージ


  • ビアホールでの夕飯

■3月23日

ミュンヘン市内を観光後、世界遺産に指定されているヴィース教会を訪れ、教会の内部の装飾は圧巻でした。その後、アウトバーンをひた走り、ノイシュヴァンシュタイン城に向かいました。はじめにマリエン橋からお城を眺め、渓谷の上に架けられた橋は少々心もとなくスリル満点でした。昼食後、3時半すぎから城内の見学。ルードヴィッヒ二世が建築したお城の内部は豪華な造りで、こちらも生徒の目を引きつけていました。その後は本日の宿泊地であるフュッセンという街へ。こちらはロマンティック街道の南の起点の街でもあり小さいながら趣のある雰囲気でした。


  • ヴィース教会内部


  • マリエン橋から見たノイシュヴァンシュタイン城


  • ノイシュヴァンシュタイン城をバックに


  • フュッセンを散策

■3月24日

昨日とは打って変わって、朝から霧が立ち込める肌寒い朝でした。午前8時にホテルを出発。フュッセンからザルツブルクまでは約4時間かけて移動しました。生徒たちは疲れた様子もなく今日も元気な顔を見せてくれます。ミラベル宮殿前でバスを下車。メンヒスベルクの丘を目指しました。メンヒスベルクの丘から見下ろしたザルツブルクの街並みはとても美しかったです。
ここからはドイツから同行していただいたガイドさんから、オーストリアのガイドさんに交代です。昼食後、ザルツブルク祝祭劇場、大聖堂、モーツァルトの生家などを見学し、最後はミラベル宮殿にて映画「サウンド オブ ミュージック」のロケ地を堪能しました。その後は高速で本日の宿泊地であるシュラドミングに向かいました。シュタインマルク州に位置する当地はスキー場として有明な街。前日までスキーのパラリンピックが行われ105カ国の選手が参加したそうです。シュラドミングのロールムースの目の前に雄大な姿を見せているダッヒシュタイン山塊を眼前にした生徒たちは感動していました。宿泊したベルグホフというペンションは家族経営で、とてもアットホームな接待を受け、みんなシュラドミングに来て良かったと口々に言っていました。


  • メンヒスベルクの丘にて


  • モーツァルトの生家の前で


  • サウンドオブミュージック「ドレミの歌」のロケ地


  • ペンションの前で記念撮影

■3月25日

朝食会場に元気な顔を見せてくれた生徒が「小鳥の囀りで目が覚めた」と言っていました。ペンションに宿泊したのは私達グループだけで貸切だったためリラックスできたのでしょう。名残惜しかったですが、ペンションを後にしてザルツカンマーグートのモントゼー湖に向かいます。モントゼーの街は真夏の最盛期と違って静かで落ち着いています。「サウンド オブ ミュージック」のロケでマリアとトラップ大佐が結婚式を挙げるシーンとなった聖ミヒャエル教会を見学しました。その後はヴォルフガング湖やバートイシュルへ行き、本日の宿泊地であるハルシュタットに向かいました。世界遺産に指定されているだけに景観が、素晴らしく生徒の目を奪っていました。


  • 聖ミヒャエル教会前にて


  • 世界遺産ハルシュタット湖にて


  • ヴォルフガング湖「白馬亭」前にて

■3月26日

午前2時にサマータイムに切り替わるという得難い経験をしました。薄暗いなか、ハルシュタットを出発し、高速で4時間かけてウィーンに到着しました。昼食後、美術史美術館を見学。日本ではなかなか鑑賞することができない多くの名画を目の当たりにした生徒たちは感動していました。美術館の後はシェーンブルン宮殿を約1時間観光。本日の宿泊ホテルに向かいました。今宵はウィーン国立歌劇場にてオペラ鑑賞。そのため、一旦ホテルで着替えをしました。各々がオペラ鑑賞用に正装し、オペラ座に向かいました。
演目はマスネ作曲、歌劇「ウェルテル」です。フランスオペラで、あまり馴染みのない
オペラしたが、2時間半の演奏時間でしたが、みんなしっかりと鑑賞していました。オペラ座からは路面電車に乗ってホテルに帰りました。
分刻みの忙しいスケジュールでしたが、無事に1日を終えました。


  • 美術史美術館前にて


  • シェーンブルン宮殿にて


  • ウィーン国立歌劇場にて

■3月27日

昨晩が遅かったので今朝の起床時間は1時間遅くしました。朝食後、徒歩で中心地のオペラ座まで向かいました。ホテルの前はシュタットパルクという公園でその公園内を歩きました。オペラ座までは20分ほどで到着。午後に再度集合する場所を確認して一旦解散し、その後はグループに分かれ自由行動の時間でした。午後に再度集合し、日本ではウィーンフィルハーモニー管弦楽団がニューイヤーコンサートを演奏することで世界的に有名な楽友協会ホールのバックステージツアーに参加しました。ホールの細部まで見学することができ、とても良い経験をしました。本来ならオペラ座のバックステージツアーに参加したかったのですが、オペラのリハーサルが入っていたので残念でした。
楽友協会ホールの見学の後は夕方からプラター公園にある遊園地に向かいました。ヨーロッパの遊園地を経験することもなかなか面白いことだと思います。生徒たちは好みのアトラクションに乗って楽しんでくれたようです。


  • シュタットパルク内 ヨハン・シュトラウス2世像の前


  • 楽友協会ホール前


  • プラター遊園地

■3月28日、29日

帰国のため、起床時間は午前5時。6時にホテルを出発し、20分ほどでウィーン・シュヴェヒャート空港に到着しました。まずは経由地のフランクフルトに到着。大きな空港のため、乗り継ぎ便のゲートまで出国審査の時間も含め50分もかかり、ほとんど待ち時間なく東京行きの飛行機に乗りました。10時間50分のフライトを無事に終え、日付が変わった29日の午前6時半に羽田国際空港に到着しました。


長旅ながら充実した表情で帰国した生徒たち

これにて課外教室「グリュッスゴット!ドイツ&オーストリア」の旅を終えました。大変充実した内容の濃い旅で、その思い出は生徒たちの心に残ったと思います。

活動報告一覧