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  • 2019.01.29

    中高理科教員 藍卓也先生の論文が雑誌「生物の科学 遺伝」2019年1月号に掲載されました

 本校理科教員の藍卓也先生の論文が「生物の科学 遺伝(2019年1月号)」に「実験観察の勘どころ」という特集ページで紹介されました。本校の高校3年生(理数コース生物選択者 )に向けた夏期講習で行なっている実験をまとめたものです。

実験テーマ

「神経興奮と筋収縮の関係を簡易に調べる」

実験内容

 まず、麻酔をかけた大型のカエル(食用ガエルのウシガエル)を用意して、新鮮な坐骨神経と腓腹筋から「神経筋標本」を作製します。作製した標本の坐骨神経に色々な電気刺激を与えて、反応する筋収縮を測定することによって、筋収縮と神経のはたらきを考察します。

 この実験は高校3年生(理数コース)の生物選択者を対象にした夏期講習で、10年以上前から毎年実施しているものです。昭和30年代に成城学園が購入した「キモグラフィオン」という装置を大切にメンテナンスしながら実験を行っていますが、全国の高等学校で、この実験を実施している学校は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)で大学との連携をしている高校以外ではほとんどないと思われ、成城学園でのユニークな取り組みとも言えます。
 この実験での解剖は、短時間で神経を傷つけずに標本を作製する必要があり、集中力が必要とされます。どの生徒も真剣に取り組み、最後は教科書に載っている資料よりもきれいな結果を出す生徒もいます。

 実際の生きた標本から得られるデータはとても貴重で、丁寧に結果を考察することによっていろいろな生命活動を理解することができます。また、動物生理の基礎を理解するものであり、昨年のセンター試験の「生物」で、この実験を用いた問題が出題されています。
 生徒たちは、生きた標本から生命現象を直接観察や考察を行うため、とても真剣に取り組んでいます。卒業後の大学進学に向けて、生き物の命を学ぶ貴重な体験の場にもなっています。

 成城学園の南棟校舎にはサイエンスゾーンがあり、理数コースの生徒は、4部屋ある理科実験室を活用し、充実した学びの時間を持っています。本校には古くからの貴重な理科実験器具が多数あり、理科の基礎的な観察実験を行なっています。その一方で、一部をサイエンスゾーンの廊下に展示し、多くの生徒たちが理科の世界を少しでも身近に感じてもらえるような工夫もしています。

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