台風の影響により、9月9日と10月12日は、臨時休校の措置を取りました。また、10月4日には、世田谷区一部区域の東電設備トラブルによる停電が発生し、2時間目からの授業を休校とせざるを得ない事態となりました。全国各地で、台風による甚大な被害が発生し、未だに長期間の停電が続いている地域もあるとのことです。一刻も早い復旧をお祈り致します。
 10月に入って気温30℃を越す異常気象の中、電気無しで1500名余の生徒を安全に行動させることの難しさを実感する事態でした。今回の非常事態を受け、幼初中高で集まり、防災体制の見直しをしっかりと進めて行く再確認をしました。
 さて、今回は、9月に行なわれた全国ビブリオバトル東日本大会で、優秀賞を受賞した高校3年生の女子生徒です。『本の甲子園』といわれる大会は、どんな感じだったのか、感想を聞いてみました。

全国ビブリオバトル東日本大会優秀賞受賞、おめでとう。
M) 有難うございます。
当日のVTRを見ましたが、テレビのアナウンサーみたいに時間ぴったりに終わり、完璧でしたね。
M) 予選の時に30秒くらい余ってしまった反省から決勝戦では、すぐに修正をしました。自分でも驚くくらい良くできました。
5分の発表後に、3分間の質疑の時間がありましたが、あの時間も審査の対象になるのですか?
M) はい。本編に力を入れ過ぎて、質疑の練習をしていなかったのが、ちょっと失敗でした。
でも、落ち着いて回答していたように見えましたよ。他の出場者は、どんな感じでしたか?
M) 優勝した子は、抜群の発表で凄かったです。決勝に残った人は、皆中学生の時からビブリオバトルを目標に頑張ってきた人たちなので、私は場違いな感じがしました(笑)。
今回、辻村深月さんの作品を紹介しましたが、ファンなのですか?
M) いいえ。辻村さんの作品は、2冊くらいしか読んだことがありません。たまたま見つけた本で、『きのうの影踏み』が短編集ということや内容も面白かったので、ビブリオで使いました。本当は、外山滋比古の『思考の整理学』とかダニエル・デフォーの『ロビンソン漂流記』を考えていたのですが、先生からのアドバイスもあり、止めました。
他にどんな本を読むのですか?
M) 最近は、新書にはまっています。科学系、歴史系、語学系、タイトルが面白そうな本は、何でも読みます。
日頃の読書量は、どのくらいですか?
M) 学校があるときは、忙しいので、月5冊くらいです。でも、夏休みなど時間のある時は、多く読みます。
これからビブリオバトルに挑戦したいと思っている後輩達へのアドバイスがあれば、教えて下さい。
M) 本番になると、とても緊張するので、時間が足りなった時の原稿と時間が余った時の原稿を両方用意して、準備した方がよいと思います。
この対策が、決勝戦で生かされた訳ですね。ところで、部活動は、何か入っていますか?
M) 演劇部と科学部に入っています。今、どちらも文化祭に向けて頑張っています。
科学部とは、意外ですが、理系女ですか?
M) いいえ、違います。全くの文系で、たまたま友人の誘いからウズラのお世話係りをやっています(笑)。※科学部が、卵から孵化させて育てている2羽のウズラ。文化祭でも公開中。
尊敬する人物、目標とする人は、いますか?
M) 目標とする人であれば、母です。母のような生き方、自由に振舞って、やりたいことをやって、楽しく生きている人ですが、やるべきことはしっかりとやる人。母のようなオンとオフの切り替えができる生き方に憧れます。
一緒に暮らしていても、そのように思えるお母様に是非お会いして、話を聞かせてもらいたいね。
M) 母とは、毎日色々な話をします。今日1日のあったことや、お互いの愚痴なども言い合います。
困った時の相談相手もお母さんですか?
M) いいえ。母には心配を掛けたくないので、愚痴に消化して相談するか、解決してから報告することにしています。
なるほど。それでは、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
M) 芝居の道に進みたいと思っています。できれば、声優になりたいです。それから、図書館の司書にもなりたいと思います。その為の勉強もして行きたいです。
今日は、色々と聞かせてもらって有難う。それでは、中間テスト・文化祭に向けて、勉強も部活動も頑張って下さい。

 目標とする人物を聞くと、直ぐに『母』という答えが返ってきました。いろいろと話を聞いてみると、お母様も学園中高から成城大学の卒業生でした。お母様の授業を担当したことがあるか無いかは、分かりませんが、親子二代の成城生の娘からこのような答えが出るのに驚くと同時にとても嬉しい気持ちになりました。社会の第一線で活躍している卒業生も多くいて、とても誇らしいことですが、それ以上に我が子から尊敬される母として、主婦として頑張っている卒業生に感激しています。これも成城学園の良さかも知れません。