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  • 2019.02.25

    博学深究 31 不思議な記念日2月12日

    博学深究 佐藤卓

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 今年度も中高全5回にわたる入学試験が無事終了しました。4月からの新入生の受け入れ準備と卒業生の送り出しが、同時進行で行なわれる慌しい日々が続いております。
 さて、この度、生徒が作成した創立100周年記念合同体育祭のプロモーション・ビデオ(PV)が、YouTubeにアップされました。(学園ホームページからご覧頂けます。)業者に発注したような素晴らしい完成度です。作成者は、メディア・アート部の部員でもなく、自ら実行委員に立候補し、撮影班の隊長として、この映像作成に携わったそうです。このPVの作成秘話などを聞いてみたいと思います。

素晴らしい記念体育祭のPVが、ホームページにアップされました。あのような映像技術は、いつ学んだのですか?
S) よく聞かれますが、僕は、自分専用のカメラやPCを持っていません。実は、2年生の時に飛翔祭(中高体育祭の名称)の撮影班に応募し、重いカメラを持って走り回ることから始まりました。その仲間に、撮影技術のずば抜けた一人がいて、彼だけに負担を掛けないようにとの思いから取り組みました。
完成までに、どれくらいの時間を費やしたのですか?
S) 10月から作り始めて、2月の初め、4ヶ月ほどで出来ました。
そんな簡単に出来るものなの?
S) 文化祭実行委員もやっていたので、集中的には出来ませんでしたが、ほぼそのくらいで完成しました。
それから、もう一つすごい才能があるようだけど、月心会全国空手道選手権高校生男子の部準優勝、おめでとう。組手と型の両部門で入賞したようですね。どのような大会なのですか?
S) 僕が出場したのは、東洋武術連盟の琉球少林流月心会という流派の大会です。流派によって、色々なルールがありますが、僕の流派は、プロテクターとグローブを着けてやります。フルフェースの防具を着けて、キックボクシングをやるような感じです(笑)。
いつ頃から始めたのですか?
S) 小学3年から10年間やっています。
始めたきっかけは、何ですか?
S) 地元の夏祭りで、空手の演武をやっていて、格好いいなあと興味を持ちました。最初は、週1回ぐらいから始め、週3から4回になっていきました。
空手、文化祭実行委員、体育祭実行委員、生徒会議長と何でもマルチに活躍していますが、次にやりたいことはありますか?
S) これまでも、いろいろなことに軽い気持ちでチャレンジして来ました。意識して、この分野に挑戦しようという思いはありませんでしたが、今になって考えると校長先生の話で「何かに挑戦してみろ、何でもやってみろ!そうすれば、自分の世界が広がるのを実感できる。」という意味が分かったような気がします。
なるほど。何か将来の夢は、ありますか?
S) のどかな田園風景の中で、自然に親しむ生活がしたいです。自然の中で、祖父に教えてもらった釣りを楽しんだり、雪と戯れたり、自然の中で静かな暮らしをしてみたいです。
自然に親しむ教育を標榜する成城生らしい夢ですね。ところで、なぜ成城学園を選んだのですか?
S) 姉が成城大学に在学中で、姉も高校から入学しました。実は、僕は、公立での中学時代に人間関係で、とても苦しんでいました。その時に姉が成城の高校受験を勧めてくれました。成城に来て、本当に良かったと思います。成城を受験した日が2月12日、今回のPVがYouTubeにアップされた日が2月12日。この日は、僕にとって不思議な記念日で、自分が作った映像を成城の受験生が見てくれているというのも不思議な縁を感じます。中学時代には、言われたくないことを散々言われましたが、この学校に入って、仲間からいろいろと励ましてもらう言葉を掛けてもらいました。僕の好きなバンドで『amazarashi』というグループがあり、その歌に「『言葉は積み重なる。人間を形作る。』というのがあるのですが、人となりというのは、日々の生活から作られる。思想が作られて行く。」というメッセージなのだなあということを実感します。
今日は、色々と聞かせてもらって、有難う。いよいよ高校卒業までカウントダウンとなりましたが、最後までしっかりとやって下さい。そして、大学でも活躍して下さい。
S) はい、頑張ります。有難うございました。

 今回のインタビューでは、全く予想もしていなかった中学生時代の苦労話が出ました。日頃のS君からは、思いもよらぬ発言でした。しかし、成城学園に入学し、何事にもチャレンジすることで、新たな活路を見出したようです。中高生時代は、生徒一人ひとりにとって、当に激動の6年間です。心身共に大きく成長する時に良き仲間と過ごすことは、大きな財産であり、宝です。

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